台湾の旅、2校目の訪問先は、Seedling School(種籽親子実験小学)でした。
首都・台北から、地下鉄やバスを乗り継いで1時間半くらい、山の中の集落にあります。
廃校になった学校を利用した民間の小学校で、こちらも、デモクラティックな教育の考え方に基づいて運営されています。
学校に滞在したのは、前日の夜の食事会~次の日の丸1日だけと、短い時間でしたが、子どもたちにも先生にも保護者にも、活気を感じた学校でした!この学校のこと、少し書きますね。
<Seedling Schoolのこと>
1994年の設立から、20年以上の歴史のある学校で、現在は子どもが100人近く、先生が11人。
クラスは縦割り。そして、自分の所属するクラスはあるけれど、そこはベースになる場所で、行きたい授業を選択して、授業のときにはその授業が行われる部屋に各自で移動する、というシステムになっているそうです。
また、これまで小学校としてやってきましたが、今年から、18歳までの年齢を受け入れできるようになったそうです。どんな展開になるかは、これから?
<保護者の関わり~スクールバスや給食のこと>
小学校なので、寮はなく、子どもたちは毎日スクールバスで通っています。多くは台北から。片道1時間半くらいかけて、山道を往復しています。このスクールバスですが、保護者でバス会社を雇うという形をとっているそうです。大きなバスが2台もありました。
そして、お昼の給食も、保護者が交代で作っているそうです。(野菜たっぷり、バランスもとれてて、おいしい!と思いました。)
<授業にお邪魔しました>
英語の授業にお邪魔したり、文化の授業で日本の遊びの紹介をしたりしました。英語は、ゲームを取り入れた形の授業。日本の遊びでは、「だるまさんがころんだ」が大好評でした。子どもたちのノリがいい感じで、言葉の壁も気にならないくらいでした。
<先生への質問>
私たちの方の参加者から、先生にいくつか質問をしたのですが、その答えが興味深かったです。
・先生の一番の仕事は?⇒「自分をケアすること」。自分をケアすることができる人は、人をケアすることができるから。
・先生から子どもたちに願うことは?⇒この学校に来れるのは、中流階級以上の人たち(民間の学校なので、授業料は自己負担)。そのことを自覚しながらも、そうでない他の人たちの存在を理解できるようなって欲しい。そして、世界をより良くするにはどうすれば良いかを考える人になって欲しい。
・授業で伝えたいことは?⇒数学はLogic、国語はcommunication、そしてクラスや授業そのものはcommunication。
<人気のある学校>
Seedling Schoolは、日本の私立学校と同じくらいの授業料がかかるにも関わらず、入学希望者の倍率は定員の2倍以上、欠員待ちもあるくらい人気が高いそうです。こういう学校に価値を見出す人たちが増えている、ということを表しているようです。
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