IDECの大会の途中で、2つのオルタナティブな小学校を見学に行きました。
韓国のオルタナティブスクールは、1990年代に高校・中学校から始まって、小学校に広がったのは2000年をすぎた頃からだそうです。
今回訪問した2校は、どちらも初期の頃に開校した小中学校で、独自のカリキュラムを自分たちで決めていくスタイルで、「デモクラティックスクール」に近いものだということでした。
—–
1つ目の訪問先は、光明(カンミョン)市の郊外にある「ビョプシ学校」。(ビョプシは、お米の「種もみ」の意味)



2001年にYMCAが無認可の小学校を開校し、その後、中学校も開校。現在は、小中学校で生徒90人、先生が20人ほどだそうです。
生活できる力をつけることに重きを置いていて、小1から食事作り・献立作りを学び、週に一度はかまどで火を起こして調理、小3からはミシンで自分の服を縫います。中3になると、1年間、ここよりもっと田舎の済州島で生活をします。
ここは都市の郊外にあるので、寮生活ではなく、全員、通学しています。
また、この学校は、今回のIDECのホスト役もつとめていて、学校の子どもたちや保護者や先生が、毎日、大会に来ていましたが。みんな、とっても元気!子どもも保護者も先生も、一緒になって学校を盛り上げているという雰囲気が感じられました。
———–
2つ目の訪問先は、「サン学校」(山の学校、の意味)。
大会中に知り合った先生に声をかけていただいたので、数人の方たちと一緒に、会場を抜けて、訪問してきました。



ここも開校したのは2001年。小中学校のオルタナティブスクールとしては、初期の頃にできた学校の1つです。
現在は、小学生68人・中学生15人が通っており、郊外の自然いっぱいの場所にある、手作り感いっぱいのかわいい学校でした。
ところが、この場所に、再開発の計画が浮上し、住宅団地が建つことになったため、来年には移転するそうです。
今までの場所は借りていたけれど、今度は土地を購入したそうです。保護者の方の中に、建築やデザイン専門の方もいらっしゃって、一緒に学校をつくっている最中だということでした。
コメント